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イタリア食の歴史 食器 1 フォーク

日々我々が洋食を食べるのに何も考えずに使うフォーク。

 

先が2本で肉を突き刺し取っていた古代から落ちないように3本になり、スパゲッティを巻いて食べるのに便利な短めの4本になったのが1700年代後半。。。

 

ご存知でした???

 

素材も木・銀・金・真鍮(=黄銅=5円玉)・アルパカ(=洋白=500円玉))・ステンレス〜プラスチックと進化してますよね。

 

今日はフォークの歴史を紐解いてみたいと思います。

 

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古代ギリシャ古代ローマでは通常手を使って食事をしていましたが、貴族や大金持ちは、銀製のditali(バーベキューに使う先が2本歯フォークに類似)で刺して加熱した料理を口に運んでました。 4世紀ごろビザンチン帝国で普及し、1003年皇帝コスタンティノス8世の孫マリアとヴェネツイア共和国元首オルセオロの息子ジョバンニの結婚式でヴェネツィアに習慣が伝わったと言われ、lingula(ligura)と呼ばれ、ダッテリ(=デグレット=ナツメヤシの実)を食べるのに使ったとのこと。ピエール ダミアーニ枢機卿ペトルス ダミアニ:グレゴリウス7世と共に教会改革推進)からは「悪魔の道具」と厳しく批判。第31代元首ドメニコ セルヴォ(在職期間1071—1084年)のテオドーラ妃(ビザンチン帝国皇帝ミカエル7世ドーカスの妹)は先が2〜3本(正式にはrebbiと呼ぶ)の金フォークをヴェネツィアで普及させたが、この枢機卿は彼女の突然死(後にペストで死亡とも)が神の懲罰と公言した。

 

14世紀のナポリ王国時代に熱いパスタを食べるのに木製のフォークが普及。

 

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ルネッサンスフィレンツェ共和国の実質的統治者でメディチ家最盛期の当主1483年ロレンツォ ディ メディチの結婚式にプッチ家の依頼でボッティチェッリが描いたNastagio degli Onestiに登場。その後フランス王アンリ2世に嫁いだカテリーナ ディ メディチによってフランスに伝搬され。。。

 

1600年代になると農夫がトマトソースのスパゲッティをフォークに巻きつけて食べていたとカゼルタ宮殿世界遺産)に残っている資料に記されていると。

ナポリ王でシチリア王のフェルディナンド1世の治世下1770年にジェンナーロ スパダッチーニのお陰で長い3本歯のフォークから短くて扱いやすい長さでスパゲッティを巻きやすい先が4本の便利な現代版フォークに改良され一段と普及。(。。。手じゃ食べづらいですよねスパゲッティ・・・熱いし・・・顔中やけど)

 

。。。とは言うもののフランスでは宗教的迷信であまり好まれなかった様子もうかがえ、ブルボン王朝第3代フランス王国太陽王ルイ14世も1684年ヴェルサイユ宮殿に移るまでは、フォークを使わずに手で食べていたとも。

 

現代イタリアではフォークで切れる柔らかさの料理には意図的にナイフを出さないことも普通にありますよ。

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

 

参考資料

Forchetta