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みんなのおかげで !!! 。。。食文化を専門に30数年をイタリア在住したEnogastronomoが書いてます。お役に立てれば。

イタリア食の歴史 ワイン 4

前回古代ローマの出だしから行ったり来たりですが。。。

 

今日もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

 

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古代ギリシャからマーニャグレーチャ(Magna Grecia=マグナグラエキア:シチリア島をメインに南イタリアギリシャ植民都市)に広がったギリシャ神話。その中でもワインの神様バッコ(=バッカス)をBaccanale(バッカス祭3月15・16日)で盛大に祝っていた。

 

紀元前186年厳格な大カト執政官の後押しで元老院はこのあまりに破廉恥で乱痴気馬鹿騒ぎのお祭りを禁止し神殿も破壊。

 

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そこで、ローマ人たちはバッカスに取って代わる多産・豊穣・ワイン・不徳の神Liber(=Liber Pater)の名前で信仰(イタリア人のお祭り好きはDNAに)。 畑仕事の休息の神でもあり、バッカスに比べればおとなし目に祝い特に田舎で信仰が強かった。3月17日のLiberalia祭りで控えめに祝うことにした。

 

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 この日は労働せずに、Toga virilis(=15—17歳以上の成人用で白。議員は深紅の縁取りつき。) やtoga praetexta(=15歳未満)とPraenomen(ローマ市民の個人名)を授かった思春期(Pubertà)を迎えた男子の成人をワインを飲みながら祝った。

 

いつもの通り寄り道。。。

 

古代ローマを題材にした映画でも当時の議員のこのトーガ(羽織物)の縁取りの色をご覧になると思うのですが、イタリア語ではRosso Porpora(ロッソ ポルポラ)と呼び、イタリア語のWikipediaから英語版と日本語版に飛ぶと。。。違うんです色。(当時のイタリア人たちがコピーできなかった色だったといえばそこまでですが。。。)

Porpora(イタリア語)

Tyrian purple(英語)

貝紫色(日本語)

紫=purple(パープル)はイタリア語ではViola(ビオラ)になるので、その国の言語で資料を読まないと。。。 ニュアンスや表現難しいところありますね。。。

 

家柄のあるローマ市民(自由民)は、個人名(Praenomen)+ 氏族名(Nomen gentile)+ 家族名 (Cognomen) を持っていた。

例えば、あの有名なシーザーは、ガーイウス+ユーリウス+カエサル(Gaio Giulio Cesare :イタリア語ではガーイオ ジュッリオ チェーザレ)。

 

成人はだいたい14-16歳の儀式で、結婚できるようになる年頃に。 

女性は氏族名だけで、思春期(Puella)を迎え結婚できるように。古代ローマ初期には、最低年齢を設けなかったが共和政末期に12歳と。(アウグストウスが決めたとの説も。)政略結婚の場合12-14歳ごろから通常は16-18歳ごろ。

 

当時は迷信深く、金曜日と火曜日は不運をもたらすとされ、ダンテが「神曲」に登場させたOvidio(詩人:紀元前43年—紀元17年)は、「 213-21日は先祖を祀り日で、59-1113日はLemures(お墓から死者が蘇り住んでいた家を訪問すると言われた)で、6月前半はVesta(ウェスタ。かまどの神・家庭の神・処女神)の神殿の清掃期間で、718日は2重の敗戦(紀元前390年・紀元前477年)で、824日・1015日・1118日は地獄の門が開くとされ、不吉な日」と伝えている。

 

いまだに諺として残っているのが、

"Nè di Venere, nè di Marte, ci si sposa, nè si parte"

金曜日も火曜日も結婚式も出発もしない。

 

Venere(= 悪霊の生まれた日)の金曜日とMarte(=戦争の神様) の火曜日は、不吉なので結婚しないし、出発しないとされる。(別バージョンでは「物事を始めない」もたされる。)

。。。とはいうもののノルウエーではVenere=「愛の神様」ゆえに結婚式が多い。とのこと。

 

不思議ですね〜(・・・ワイン話何処へやら)

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

 

—ズーッと 続く〜 —

 

参考資料

Baccanale

Liber

Toga

Publio Ovidio Nasone