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イタリア食の歴史 ワイン 5

前回はワインの話からスススーっと道が外れ、なぜか迷信深い古代ローマ人の様子をお伝えいたしました。

 

ワインの話に集中できれば。。。

 

今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

古代ラテン語で“Ex vite vita” = La vita origina dalla vite. 生命(生活・活力)はブドウから生まれた。と表現された。

古代ローマギリシャ以前にエトルリア文明(鉄を輸出し、古代ギリシャと貿易。高度な建築技術を持っていた。男女平等の考えを持つ稀な民族だった。)から影響を受けながら独自性の色濃いブドウ栽培を行っていた。とも言われている。

 

ちょっと年代を遡ると

・・・エジプトでは紀元前3000年ごろにはワイン技術が発展。

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 最も栄えたエジプト新王国の都市テーベ(現代のルクソール)近郊Sheikh Abd el-Qurnaにある第18王朝時代(紀元前16〜13世紀)の天文学者Nakhtの墓(TT52)の壁画に当時のワイン造りが描かれている。

 

 Sofocle(ソポクレス: 紀元前497-406年古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人。他はアイスキュロスとエウリーピデース)曰く、「バッカスのお気に入りの地」と明言。

 シケリア(シチリア島)のデイオドロス(紀元前90年—紀元前27年Diodoro Siculo:シチリア古代ギリシャ歴史家 オリエント古史からカエサルのガリア征服まで記した「歴史叢書」(そうしょ)Bibliotheca historica 40巻の著者。) 曰く、「ブドウをどこからか持ってきたわけでなく自然に育っていた。プリニウスもローマにきた最初の頃には、栽培されていないブドウが野生していた。」とも。

 

 古代ローマ人は、ブドウの栽培とワイン造りの秘密をエトルリア人ギリシャ人・カルタゴ人(チュニジア世界遺産カルタゴ遺跡の出土品)から得て、非常に良く理解していた。特にカルタゴ人から合理的な農業システムと高い生産性に豊かな利益の作り方を学び、実践し、奴隷を使って苗の育成から醸造まで行っていた。

 

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例えば、ブドウ栽培に適した土地質(火成岩・石灰岩・堆積岩)に恵まれたペトリーノ山とマッシコ山(ナポリ北カゼルタのMondragone周辺)でVinum Falernum(現代のFalerno del Massico DOCの地域。紀元前4世紀ごろには生産され、マグナグラキエ地域で教わったアンフォラを使って発酵・貯蔵した様子が遺跡から発掘(紀元前3世紀終盤から2世紀頭ごろ)されたアンフォラでわかる。

Virgilio(ウェルギリウスラテン語詩人)は「神酒のような美味しさ」と大絶賛。

 

 なんと?! 終始ワインの話で終われました。(ほっ)

 

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

 

— 続く〜 —

参考資料

 

TT52

Tragedia (Sofocle)

Bibliotheca historica