前々回
でパスクワについて触れ、
前回 お菓子については、
4月1日 Pasqua (パスクワ=イースター) の食べ物 - 1 - お菓子
で触れさせていただきました。
そこで今日はPasquaの北イタリア・特にリグーリア州ジェノバの伝統料理、Torta Pasqualina(トルタ パスクワリーナ) をご紹介しようと思います。
家族で集まるパスクワ(イースター)のランチ用にたくさん作られ、残った分はパスクウエッタ(イースターマンデー)のピクニックに持って行くこの時期ならではの一品で、リグーリア州の伝統料理になります。
一般的な分類としてTorta Salata(トルタサラータ=塩分系タルト)で、ビールやスプマンテなどの食前酒に合わせちょっとしたおツマミや前菜としていろんな食材入りで出されることの多いタルト。の一つ。
起源は中世の生地は卵・バター・小麦粉で作り、野菜入りでオーブン(かまど)で焼いていたタルトが、フランスに伝えられキッシュとなって広がって行ったと。(あくまでイタリアでの言われよう。)
。。。とは言うものの
この政府公認ジェノバ伝統料理(PAT)のパスクワのタルトは生地に特徴があり、バター使わず油脂分にオリーブオイルを使い2枚重ね。
キリストの復活を祝すために33層の生地を重ねる凄腕マンマがいたとも。
春の復活を祝うと言うことで中身の具は旬のフダンソウ(又はほうれん草)・卵(復活のシンボル)・Prescinseua(この地域のヨーグルトとリコッタの中間の緩いチーズ)、パルメザンチーズ、マジョラムがベースとなり、時代によってカルチョッフィ(アーティチョーク)・グリーンピースなどの旬の野菜を入れてました。
16世紀の古典学者Ortensio Landoが1553年に記した書(*1)で、
「クマが蜂蜜を好む以上に大好き」
と評した一品で当時はGattafuraと呼ばれたと。
そんなに美味しんなら。。。と思ってくださった方。
もしよかったら作ってみませんか?
((レシピと合わせるワインは日曜日にアップ予定です。))
。。。実は他に
Torta Pasquale (トルタ パスクワーレ)と言う、ほぼ同じ名前の食べ物があります。
こちらは中部イタリア以南の伝統的な一品で別物です。
。。。(書くことがなくなると困るので)来年のこの時期まで取っておきたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
グラッツェ ミッレ !!!
良い週末を〜〜〜/"""
参考資料
Torta Pasqualina (イタリア語)
(*1)Commentario de le più notabili, & mostruose cose d'Italia, & altri luoghi, di lingua aramea in italiana tradotto, Con vn breue catalogo de gli inuentori de le cose che si mangiano, & si beuono, nuouamente