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将来来たる難民問題に備え 欧州状況をイタリアから考える 2

イタリアとフランス間で大事件勃発」では、いろんなご意見をいただきありがとうございました。

 

今日はここ数年から現在までの様子について、知り得る範囲でご紹介したいと思います。

 

お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

   

 

2018年の欧州総人口約7億4千万人で今後減少傾向にあると言われ、イタリアの人口は約6千万人。

イタリア国内に居住する正規外国人居住者は約500万人(8%)、その内EU圏外の正規外国人が約400万人(6.7%)居住して居るとされてます。(EU圏内の正規外国人居住者率は、スウエーデン11.6%オーストリアが9.9%・フランス8.5%など)

 

2014年〜2017年の4年間で約62万3千人の難民(北アフリカアラブ諸国)が海を渡って南イタリアに。

2018年に入り主な出港国のリビアとイタリア間の合意でリビア湾岸警備が強化され、年始からの5ヶ月間の流入が1万3千人に減少。

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 2014年から2015年に関しては、イタリア(やギリシャ)にたどり着いた難民たちの多くは、フランス語か英語が話せるので、他言語の国(ギリシャ語・イタリア語)よりもフランスやイギリスへシェンゲンのお陰もあり移動。

2015年末ダブリン規約改定(Dublin III Regulation)で、「難民は最初に入った国で難民(Asylum:アサイラム(英語))申請をしなければならない。」とされた。

表向きな理由は「可能な限り早く難民手続きを国にさせる目的と他国に移動した場合の二重申請を防ぐこと」にあった。が。。。ここにトンデモナイ付帯事項(落とし穴)が。

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「難民が申請手続きをした後に、別の国に移動した場合その難民は手続きをした(最初の)国に送り返せる。」と。(南部各国に不利になる様に中部北部ヨーロッパ諸国が主導?)

 

   

 

経済的に苦しいイタリアとギリシャに必然的に難民が増えるため、欧州委員会は改定規約を廃止し、EU加盟国の経済状況と人口に基づいて配分人数の協議検討開始、2017年11月に提案も中部北部ヨーロッパや旧東欧諸国が抵抗。

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2015年ギリシャは徐々に難民キャンプを閉鎖し、2016年トルコは新しい難民が流入しない様に国境警備を強化。経済難のギリシャに入った難民を優先的に欧州各地で負担、イタリアに入った難民は後回しとなり、この3年間でハンガリースロバキアデンマークチェコポーランド(イギリス・アイルランドアイスランド)は一人も受け入れず。

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 ドイツはギリシャからの難民とほぼ同數の約五千人をイタリアからも受け入れたが、フランスはギリシャから四千人強受け入れるもイタリアからは六百人強に止まった。

難民として国際的に認められたのは2017年末に約14万7千人といわれ、2016年夏から2〜3年後閉鎖を目処に作られたイタリア各地の難民キャンプは限界を超え、申請予定者はまだ16万人とも。(イタリアは他にも滞在許可期間を超えた不法滞在者や難民と認められない膨大な人々を抱えています。)

 

難民の受け入れ限界値は100万人に対して二千人と言われてますが、その根拠は解明中。

 

難民の女性や子供の比率、イタリア人がどう思ってるか、元政治家さんから昔聞いたアラブとイタリアの関係を含めた遠因、正規外国人がおかれる立場などについて引き続き書いてみようと思います。

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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参考資料

popolazione in Europa

Il posto

写真 :ミラノ中央駅の様子