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イタリアの夏と言えば「ポモドーリ」の収穫! トマト缶製造シーズンです!!! その6 価格闘争 2

さて、前回「ポモドーリ6」で農業組合と加工業者組合の一般的に「紙面」等で得られる情報をご紹介いたしましたが、今日の現地の生々しい実情です。

 

チョイ歴史〜缶詰作り〜美味しいトマトソース情報は、こちらで「ポモドーリ1」「ポモドーリ2」「ポモドーリ3」「ポモドーリ4」「ポモドーリ 5」「ポモドーリ6」ご紹介しております。

 

お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

   

 

日本で習慣からくる「常識」(1+1=2的な)が通用するのは、欧州でもドイツやイギリスや北欧諸国でしょうが、フランスやスペインやイタリアなどラテン地域はちょっと。。。

イタリア国内でも、アペニーニ山脈より北。。。まあフィレンツエのあるトスカーナ州ウンブリア州まで頑張って入れるとして、その辺りはまあなんとかなるとしても、ローマを含む『南部』は、なかなか「人間味」溢れます。(1+1= 通常0? たま〜に5? もしか運が良いと2?)

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 イタリアでどこに住んでいるかによって、『南部』の「区別」が変わります。

ローマ在住者は「ナポリから」と言いますが、ミラノ在住者にとってみれば、首都「ローマ」は完璧『南部』で誰も疑問を持ちません。『南部』話はまた別の機会にするとして。。。

 

北部は、トマト生産者と加工業者がピアチェンツアからパルマ一体で同じ地域でお互いの距離も近く、イタリア国内では「一般常識」が通じる場所でもあり、多少の手間がかかってもあまり突飛な話はそんなに聞きません。

 

それに比べ『南部』は、話が全く違います。

困ったことに広大な農作地があるのは、アドリア海側のプーリア州。

そこから元々加工業者や伝説的長トマト「サンマルツアーノ」の栽培が盛んな地中海側のナポリ一体のカンパーニャ州はいろんな意味でちょっと距離が。。。

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「人間味」溢れる南部では、天気が良く豊作だとお盆あたりの最盛期に、加工業者は最低価格が決まっていてもものすごい勢いで、安く大量に供給を提案してくる「農家」や「農業組合」に電話を入れ買い付けたり、通常取引のある農業組合に圧力をかけ買い叩きます。

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 日本から来伊下さった大顧客「大手食品メーカー」様の役職ある方々が目前でも、午前も午後も会議そっちのけ、電話で身振り手振り立ち上がっては怒鳴る様子。。。

相手を知ってイタリア語が分かれば「いつものこと」ですが、大役を担って初めての海外出張の「お客様」には、目の前の100キロ越えのタコ入道社長が頭から湯気を立てながら、終わりなく怒鳴りまくっていれば。。。

「おい、どうした。帰ろうか? やばくないか?」と「(日本的些細な)改善要望」にいらっしゃったご自分の身の上を案じるのもわからないではありません。

 

   

 

豊作の年は農家が泣く泣く。。。

ところがそんな年ばかりではありません。

雨が多かったり日照量が少ない不作の時は逆襲が始まります。農家・組合は値段を釣り上げ、それでも届くトマトは青っぽかったり、岩に近い石がゴロゴロ入ってたり。。。

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こんな年は、かのタコ入道社長の茹で上がり加減は。。。

なにせ夕方来るはずのトラックが道中、生産者組合からの指示でより高く買い上げると口約束した別の工場へ。。。

 

タコが特大かぼちゃサイズの完熟トマトに ?!

 

怪談は日本の夏の風物詩とは限りません。

。。。ちょっと妖気が違いますが。

 

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございます。

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