− 1 − からの続き
前回は神話あたりから紀元前15世紀ごろミケーネ文明を経て古代ギリシャの宴会シンポジオンの途中で、ハネムーン話に迷い込んで終わっちゃいましたが。。。
シンポジオンの続きです。
←Cratel(クラテル)
会場の外で若いCoppiere(現代のソムリエに通じる仕事でしょうね)が大きな壺(クラテル)でワインに水を混ぜ、酒つぎ壺(Oinochoe)に移して運び、家主・貴族・招待客などが飲むための器がKylix(キュリクス:calice(聖爵)の語源)で比較的浅く広がった形状で足が着いて、縁の両端に対象の水平な取っ手が出ている酒盃。
← Oinochoe
←Kylix
盃の内側はほぼ平らな円形部分にユーモラスで陽気な絵や野生的な絵・ディオニソスやサテュロスの光景なども描き(時にエッチなのも)、飲み干した顧客を楽しませた。
←黒絵
←赤絵
ミケーネ文明が生まれた当初土器も紀元前6-5世紀の黒絵式陶器(素焼きの明るい地の上に黒色の装飾画を描く)が主流になり、その後赤絵式陶器(画像の部分だけ残し地の全体を塗りつぶす)は細部を筆で直接書き込み、自由表現の幅が広がった。とのこと。
他にも
Skyphos Cotyle
Skyphos(スキュポス:取っ手が2つ付いた深めの酒杯。初期は幾何学模様。)
Cotyle(約ハーフパイント264ml:取っ手は片方が水平で残りは垂直)
← Kantharos
Kantharos(直径10-15cmで両側の取っ手が水平で上に長い。足が細かったり人物像もある。)
などで呑んでたんですね。
← Kottabosの様子
娯楽としてKottabos(Cottabo/Catacto:地面にワインを注いで神に感謝する儀式から派生した遊びで、Kylixの底に残ったちょっとのワインで、お皿やツボや的に当て、賞品でリンゴやお菓子が貰えたり、お目当の方からキスして貰った。
Kylixの取っ手に人差し指を入れ手首で支え、人差し指を旋回軸にして回して滴を飛ばす。
←Kottabos kataktòs
シチリア島に植民都市のギリシャ人(Sicelioti)が始め、古代ギリシャ全域に広がったKottabos kataktòsは高さ1.8mに棒の上にセットした青銅皿をワイン滴で落とすゲーム。
Kòttabos en lekànehaは、大壺に浮かぶ小壺Oxybaphaに多くの滴を届かせ競うゲーム
などいろんな遊びで楽しんでた様子。
神に感謝しながら。。。
(おっさんたちのお遊びや悪ふざけは2000年以上昔から変わらないんですね。)
日本のお座敷遊びはいったいいつ頃生まれたんでしょうか ?
・・・調べてみると結構出土品って面白くないですか???
博物館の展示物に興味が湧いてくる感じで。。。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
ー 3 ー に続く (・・・まだまだ行き・・・ますっ!)